天声人語2016年11月16日水
2018-10-17 来源:本站原创 浏览次数:次山口六平太は大日自動車の総務課で働くサラリーマン。性格は温和、風采も平凡ながら、ここぞという局面では重役に切り込む。部長に「尻の穴が小さいんですね」。社長にも「小さな儲(もう)けに燃えられても困るんです」
▼1986年から30年続いた人気漫画「総務部総務課山口六平太」の連載が唐突に終わった。漫画家の高井研一郎さんがおととい亡くなった。79歳だった
▼長崎県佐世保市生まれ。1歳から7歳まで上海で育った。日本租界で書店を営む父、映画好きの母、中国人店員と暮らし、絵と本に熱中した。高校卒業後、手塚治虫さんの助手となり漫画家の道を歩む
▼筆者が記者になりたての頃、「六平太」の連載が始まった。仕事につまずくたび読んでは励まされた。当初の六平太の仕事には、花見や運動会、社員旅行など行事にからむものが多かったようだ。「日本経済ノ驚異的発展ノ陰ニハ、ソーム(総務)ガイル」。大日を取材に来た外国人記者は作中そう語った
▼ところが最近の大日の社内には余裕が感じられない。「残業代ゼロ法案」に憤ったり、非正規社員の冷遇に納得できず上司と談判したり。六平太の丸顔が曇る場面が増えた
▼最終回となった第731話。六平太が似合わぬひげを生やし、総務課の仲間たちを驚かせる。「会社にはおかしなことも多々あるが、人は仕事を通じて成長する」。六平太にはそんなサラリーマン哲学を教わった気がする。秋の夜、作品を手にひとり六平太を送り出す宴を開こうか。
(11月16日)
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